血圧が最適でないことの世界的コスト

血圧が最適でない場合、世界全体で3億7,000万米ドルのコストがかかり、これは世界全体の医療費の約10%に相当する。

目的

先進国では、確立された非最適血圧を含む血圧が、経済的に重大な影響を及ぼすことが示されている。しかし、その潜在的なコストを世界的に評価する包括的な研究は行われていない。そこでわれわれは、血圧が正常でないことの世界的な経済的コストを推定することにした。

方法

30歳以上の低血圧に起因する医療費について、世界銀行の全地域について推計を行った。マルコフモデルを用いた年間および10年間の推定では、適正血圧でない人の治療費とその主な後遺症である脳卒中と心筋梗塞の治療費が算出された。

結果

2001年、世界全体で370,000,000,000米ドルの費用がかかった。これは世界全体の医療費の約10%に相当する。東欧・中央アジア地域では、高血圧が全医療費の25%を占めている。現在の血圧レベルが続けば、10年間で高血圧による医療費は世界で1兆ドル近くに達する可能性がある。間接的なコストは、年間$3,600,000,000,000に達する可能性がある。

結論

低血圧は、発展途上国における大きな経済的・健康的負担の原因となっている。現在、絶対的な支出の大部分は高所得国で生じているが、その費用のうち、発展途上国が負担する割合は増え続けている。

情報源米国国立衛生研究所(NIH)